20ヶ国語を学べる
語学スクール

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FILE.16株式会社アースプラン

代表取締役の後藤三恵さんにお話を伺いました

語学スクール「ホップステップジャンプ」の他社にはない魅力を教えてください

20ヶ国語に対応できる語学スクールというところです。ことの始まりは、中国の留学生と知り合いになり、子どもと一緒に中国語を習い始めたことです。当時は、中国語のテキストが販売されてなくて、お互いの共通語は英語だったので、英語のテキストに中国語を書いて中国語を学びました。その後、イタリア語を学びたいという男性が訪ねてきました。イタリア語の先生は日本語がわからなかったのですが、彼らは英語が話せたので、一緒に英語でイタリア語を勉強しました。これが多言語のクラスを始めるきっかけとなったんです。今の外国人先生は驚くほど日本語が堪能なので、20ヶ国の多言語に対応できるようになりました。その他にも英会話を実践する場として、「インターナショナルスペース岐阜」(英語で生活体験するおうち)も運営しています。

「ホップステップジャンプ」の誕生秘話を教えてください

3人の娘の子育てをしていた時、女性には子育てという大きな仕事があるので立派な母親になってほしいと願いました。子どもは母の懐で育つ。その懐が小さくて金魚鉢だったら金魚しか育たない。池だったら鯉が育つ。もし海だったら鯨が育つ。私は、海のような懐の広いお母さんになって鯨を育ててほしい、そのためには世界を見せてやりたい、いろんな言葉を勉強させたいと思いました。語学なら身につけたら持って歩けるし、物のように奪われないと思って習わせ始めました。そんな時、英語の先生と知り合い、彼女のお子さんを我が家でお世話する代わりに、娘たちへ英語を教えてもらうことになりました。私も近所の奥さんと一緒に習い始め、いつのまにか教室になってしまいました。たまたま先祖からもらった土地と家があり友達もいてその恩恵があったからこそできたことですね。

インターナショナルスペース岐阜はどんなところですか

教室で習った英語を実際に使ってみる場所です。子どもたちは場面をイメージして実体験をします。例えば、海外でホテルのカウンターに着いたとしますよね。受付をして鍵をもらうまで全部英語でやり取りをします。これを小さい頃から続けていくと、その場面に遭遇した時にきちんと対処が出来るようになります。また、バーベキューのイベントで、保護者の方には「普段できないことをここで経験させます」と言って、マッチを使って火を点けたり、薪割りもさせました。リスクがあることは悪いことじゃないと思うんです。何かあった時に問題に対処できる「生きる力」を身につけていくことになります。だから私としてはわざわざ不自由な状況をどんどん仕掛たいですね。

一緒に働いている人はどんな人ですか

面接をする時にはいつも、私があなたを採用するのではなく、あなたが会社を採用するんだよと言っています。この会社であなたの夢が実現するなら来てください、自分の将来のためにわたしを採用しなさいよと。だからどんな人が来てもNOといわないで、とにかく受け入れて話を聴く。そしてその人を信じる。スタッフに限らず、外部の方とも家族ぐるみで交流しています。私は全てウェルカム。うちの先生たちは、まさしく子育て中ですが、彼女たちには「子育て一番、仕事は二の次でいいよ、子供の教育費を稼ぐ程度でいいよ」って言っています。将来、先生の子どもたちが「世界の中で自分はどう生きるのか」という考えを常に持っている人に育ってくれることが、私の一番の楽しみなんです。

後藤さんのビジョンをお聞かせください

“縁を大切にし、その縁を深め、さらにその縁を世界に広げて行く” “ことばが世界の人々の心を繋ぎ、国際理解を深め合えれば、世界は平和になる” これを理念として掲げているんですね。希少価値のニーズでも、その「点」が集まれば「面」になり「面」が集まって重なると「立体」になるんです。結局「点」から始めないといけないんですよね。「点」をなんとか「面」にして、それが少しずつ積みあがると「立体」になってくるかな、というのが私の仕事の考え方です。男の人のように、大きな会社を創るのではなく、ちっちゃいんだけど、価値ある抹茶茶碗を作り上げる。だれが見ても「真似できんなあ」っていう会社を作っていきたいですね。

企業情報

株式会社アースプラン

語学スクール業

住所 岐阜市梅林西町5番地
URL http://www.earth-p.com
創業 1991年8月

取材後記

取材の際、スタッフの皆様に暖かく迎えていただきました。初めのうちは緊張していた私たちでしたが、後藤さんと話しているうちにまるで家に帰ってきたような安心感を得られました。これも、後藤さんの何でも受け入れるふところの広さと気遣いが出来る心があるからだと思いました。また、「JIS規格」ではない世界に通用する子を育てたいという教育に対する熱意が伝わってきました。すべての行動に理由はある、という後藤さんから元気のパワーをいただきました。