代表取締役副社長の細川陽平様に話を伺いました
割賦販売法で定められている、前払式特定取引業という業種にあたります。経済産業大臣の認可を受け、冠婚葬祭互助会という事業を行っています。会員の皆様には、フューネラル事業では「岐阜葬祭」、ブライダル事業では「エル・アリーヴォ」、「エスティーズ」の各施設で、安く効率よくサービスをご利用いただける仕組みになっています。一方で我々が互助会として運営するメリットとして、会員の皆様から預かったお金の一部を葬儀斎場の建設などに充てることができます。
創業時はお客様のお宅へ出向き、式の準備・進行することが仕事でした。時代の流れで、結婚式場や葬儀場といった建物を造って、お客様に来ていただく施設業になりました。そして、お客様の想いに沿ったサービスが求められるようになりました。冠婚葬祭は伝統文化と考える方もいらっしゃいますが、お客様の立場になってサービスを提供すれば、新しい価値観も受け入れてもらえるのではないかと感じています。最近はご葬儀の仕事も世間に認知されてきて、新卒採用で入ってくる方が男女共に増えました。
「人のために何かすることが好き」と感じることができる人や、自分よりもお客様の時間を優先できる人だと思います。わたしたちは、世間一般のカレンダーのような休みはいただけません。また、この仕事は、表向きの華やかな仕事だけではありません。段取りなど裏方の仕事もイメージできていないと、会社との間にギャップが生まれてしまいます。当事者でないと分からない苦労をどこまで理解できるかが、仕事をする上でとても重要です。
入社前に数日間の基礎研修と、配属部署が決まる前の会社研修を実施しています。ブライダルの場合、入社1年以内に先輩のフォローを受けながら、1組のお客様を担当していただきます。葬祭の場合は、ブライダルのように当日までの準備期間が取れないため、先輩の指導を受けても、担当のお客様をもつまでには時間がかかります。また、スタッフの年齢によって、お客様に提供するサービスを変えています。お客様に応じたスタッフの配置、社員のライフスタイルに応じた部署異動の希望を聞くシステムを設けています。
地域貢献として、大学からインターンシップの要請があれば、できるだけ受け入れるようにしています。ほかには、冠婚葬祭についての情報が圧倒的に少ない聴覚障害者の方々のところに、後々困らないようにマナーを教えに出向いたりもします。その人達にも家族があり、ご葬儀を執り行なわなければいけなくなるかもしれません。そういうところを補うことも、大事な仕事だと思います。
地域のお客様に、もっと足を運んでもらいやすい場所に斎場を建てたいと考えています。そして、会員様には『GOJONAVI』という情報誌を送付しています。誌面は、岐阜地域に関係する読み物や当社のシェフが作ったレシピを載せたりしています。『GOJONAVI』を読んでもらうことで、地域とつながっていられるように工夫をしています。
住所 | 岐阜県岐阜市京町2丁目10番地 |
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URL | http://www.gifu-gojokai.co.jp/ |
創業 | 1958年1月 |
インタビューの中で、「地域に密着して、できることは極力やっていきたい」「地域としっかり密着し、新しい文化を作っていく」との言葉をいただきました。お話の中に『地域』という言葉が何度も出てきました。過去のやり方にとらわれず、今の時代に沿った新しいやり方や文化を作っていく、という強い意志を感じました。それが、岐阜県冠婚葬祭互助会のより良いサービスを作っていくのだと思います。