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FILE.23株式会社
岐阜フットボールクラブ

チーム統括部長の松永 英機さんにお話を伺いました

岐阜フットボールクラブの事業内容について教えてください。

FC岐阜は、2008年にJリーグに加入した比較的歴史が浅いクラブです。先進国では、社会スポーツのひとつとして、地域に根ざしたサッカークラブが実現しています。それを日本でも実現しようと、Jリーグは100年構想を提唱し、FC岐阜もその使命を担っています。具体的には、プロサッカーチームのFC岐阜の運営をはじめ、プロ選手を育成するアカデミーや、普及活動を目的としたスクールの開催、そして、地域貢献として、プロ選手による子供たちとのサッカー教室や介護施設へのふれあいなど、地域の皆さまにサッカーを通じて健康に、楽しんでいただく活動を行っています。

クラブ理念とクラブポリシーについて教えてください。

クラブ理念「子どもたちに夢を」とあるように、子どもたちにとって憧れの存在になりたいです。そのためにも、強いチームをつくらないといけないですね。また、クラブポリシー「共に育つ」とあるように、岐阜県の皆さんと一緒に、クラブとして育っていくと同時に、岐阜出身の選手を育てていきたいです。一人でも多くの岐阜出身の選手がFC岐阜に在籍する。自分たちの身近な選手がピッチに立って活躍しているということが、この岐阜に強いチームの実現するキッカケになるのではと考えています。将来的には、メンバーの3割は岐阜で育った選手で構成したいですね。

強いFC岐阜を実現するためのビジョンを教えてください。

3年以内にJ1に上がることです。ラモス監督の明るさ、情熱、気持ちの強さなどラモスイズムが浸透したときに、強いチームができると思います。ラモス監督新体制では、川口選手や三都主選手などベテランを軸にチーム編成を強化しました。サッカーは一人ひとりが自分の意思や判断で、よりスピーディに正確にプレーする共同スポーツです。彼らが模範的な存在になり、監督がひとこと言えば10わかる経験値は、ピッチの中で大きく影響すると思います。ゲームでのチャンスや危機を感じ取る力、展開など先を読む力が若手選手に身についたとき、結果が出せると思います。

岐阜出身の選手を増やすためにどのような取り組みをされていますか。

現在、プロ選手の強化を行うトップチーム、レギュラー入りを目指す社会人チームのSECOND、プロを目指す選手を育成する中学・高校生クラスのアカデミー、そして小学生以下のサッカースクール、このように段階に分かれて構成されています。ピラミッド型の底辺からだんだん上へのぼりつめていくという組織の中で、選手は育ちます。また、プロになれなくても活躍の場はあるんです。FC岐阜に関わってきた子どもたちが育って大人になった時、指導者、コーチ、運営や広報など、クラブの戦力なってくれる人材や、サポーターとして応援してくれる愛情や想いが育つような指導体制をしています。

使命を果たすための課題があれば教えてください。

経営の安定とクラブハウスの建設です。クラブライセンス制度の点からも安定した経営が出来ることが大前提となります。プロのサッカークラブである以上は、クラブハウスをしっかり自分たちで持ちたいです。同じ建物の中で子どもたちや選手、スタッフやサポーターが一緒に交流できる場がクラブハウスです。家族としてのクラブハウスをしっかり作ることで、チームも安定していくと思います。今はクラブハウスがないため、試合で他チームに来て頂いても、おもてなしが出来ません。まずはチームとしての拠点作り。岐阜県の皆さんの視線がそこに集中する場所が必要だと思います。

岐阜に対する想いを教えてください。

岐阜には岐阜の文化があります。文化とは長い歴史の積み重ねです。1年1年成績が良くも悪くも文化として足し算になっていきます。強くなって欲しいという想いを文化としてみんなが持ち、それに応えるように、私たちはプロチームとして、ひとつでも多く勝つ。勝つことによって岐阜県での存在感を高め、岐阜がひとつになっていく。さらに輪がひろがり、みんなでFC岐阜の存在価値をさらに高めていく。オール岐阜で育てていってもらえる、それに応えられるクラブであり続けなければならない。岐阜といえばFC岐阜だねって言われるようになっていきたいです。

企業情報

株式会社岐阜フットボールクラブ

サービス業

住所 岐阜県岐阜市長良福光青襖2070-7岐阜県長良川スポーツプラザ1F
URL http://www.fc-gifu.com/
創業 2006年

取材後記

松永さんは真面目な熱い方で私たちの取材に対して誠実に答えて下さいました。さらに、試合が見れなくてもFC岐阜のために試合運営のボランティアされる方々をはじめ、岐阜県のみなさんへの感謝の言葉を絶えず述べられる姿に、その想いに応えようとする責任感や決意を感じました。ラモス監督の新体制についてはもちろん、松永さんのような方が運営に携わられているFC岐阜を、私も岐阜県民のひとりとして、一緒に盛りあげていきたいと強く感じました。