理事長兼院長の松岡正治さんに話を伺いました
当施設は、「住み慣れた所で最期まで生活出来る」「高齢者漂流社会の防止、お年寄りの方々が安心して暮らせるような地域の医療、施設創り、終の住処の確保」を目標としています。病院や施設で寝たきりではなく、いつでも家族が会いに来てくれて、住み慣れた岐阜の街にちょっと外出できる様な質のある生活をして頂きたい。そんな思いをロゴマークの3つのハートにこめました。それは「本人のハート、家族のハート、それからスタッフのハート」です。この3つの輪が揃って、始めて医療、福祉ができると思っております。医療を母体として全ての施設を岐阜の中心地区である、この白山地区でまかない、地域に密着した体制でいつでも対応出来る様にしています。
「リハビリができる整形外科」を目指して、リハビリに力を入れてきました。医療と福祉が合体して、医療ではどうにもできないところから介護にバトンタッチして、福祉でリハビリを行うという考えです。良い手術をしたとしても、しっかりとフォローしないと十分な治療とは言えません。運動と認知症の関係は学会でも認められています。寝たきりにならないようにまずは動くこと、楽しんでリハビリをすることがとても大事です。それを支えるために意思疎通が十分はかれる体制になるよう、この地域で開業しました。また、介護保険で利用できる介護施設を作って利用者さんをフォローする体制を整えることや、瑞鳳会が整形外科(医療)から介護施設(福祉)まで白山地区ですべてまかなえるような形を作ることが、ご利用者にとって一番だと考えています。
瑞鳳会では、看護、介護に必要な女性ならではの性格(優しさ、忍耐心、包容力、母性本能)をうまく活用してもらっています。そのため、女性が多く活躍しています。平成23年に岐阜市 男女共同参画優良事業表彰も受けました。わたしたちの仕事は、絶えず勉強して新しい知識を身につけなければなりません。また、ご利用者一人ひとりを把握するために絶えずミーティングを行い、スタッフ同士の意思疎通をはかっています。ご利用者さんに怪我をさせない配慮や心配りをし、なおかつ失敗を恐れずにチャレンジして、常に成長していけるようなスタッフ育成をしています。
初めは、女性職員が結婚して子供ができても預ける場所に困らず、いつまでも長く働ける環境づくりのために保育園を始めました。保育園を始めた当初は30人くらいだった園児も、5年目の現在は100人近くいます。保育園のモットーとしては、家庭的な雰囲気や自然の中でのびのびと生活してもらい、優しい心を育んでいってほしいと考えています。また、特養を建てる(H26,4開設)ことで、0歳の子が入れる保育園、寝たきりの人が入れる特養まで一貫して対応できるようになります。32年前に掲げた「医療と介護と福祉の地域にしたい」という思いが叶います。
これまでは整形外科はもちろん介護・福祉にも力を入れてきましたが、今後は「整形外科の内容を充実させていくこと」つまり、母体を強くする体制を作っていくことが瑞鳳会の将来のビジョンです。現在は、後任へ世代交代ができるように新しい取り組みの土台づくりをしています。そのためには、若い力や前向きで新しい考え方が必要になってきます。素直で笑顔が素敵なスタッフと協働していきたいです。
住所 | 岐阜県岐阜市東金宝町2丁目12−6 |
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URL | http://www.matsuoka-s.com/index.html |
創業 | 1981年4月 |
利用者さんがとても良い笑顔で利用できている印象的な施設でした。余談の際に話していただいた酵素風呂では、実際に良い物かどうかを実体験してから導入する理事長先生の熱いこだわりが感じられました。また利用者さんを思いながら「育ててもらった地域に恩返しをしたいんだ」という感謝の気持ちがこの瑞鳳会の原動力になっているのではないかと思いました。